文京うまれ

自由と知性

高脂血症の治療は無駄だよ

高脂血症の治療は無駄だよ」と俺は言った。

 

「だってコレステロールが高いと悪いんでしょ?」

 

「そういう場合もあるな、しかしだ、じゃあなんで自分にかかるんだ?その高脂血症の薬出している医者にかかりなよ」

 

「あそこは薬だけ、病気になったら先生のところ」

 

「ふざけてる?あっちの医者は何にもしないで毎月4000円か。1年で48000円。それでこっちは誠心誠意話を聞いて2800円か。2年に1回ぐらいしか来ないだろ。あっちには96000円払ってる計算だ。それで病気になったらこっちって、どーしてこっちが10万円分の仕事を2800円でしてやらねばならない?俺はやぶ医者のパトロンを診たくはないよ」

 

「じゃあどうすればいいの…」

 

「あっちの医者に死ぬまでかかってうちには来ない。あるいは高脂血症の治療はやめる。やせたノーリスクの女性に一次予防で投与するエビデンスなんかない。良く食った方がかえって下がる場合もあるから、良く食って運動して、採血は特定健診で十分だけれどそれで下がるかどうか評価すれば良い。そういう相談だったらいつでも受けるし、病気になったらちゃんと(いつもちゃんとだけど)診る」

 

「え~」

 

「いいかい、一次予防で寿命が延びるというエビデンスも医療費が少なくなるというエビデンスもないんだ。ましてや高脂血症だけならば医療費の無駄なんだよ。やぶ医者と薬局だけがウハウハ言うんだ。そうやってやぶ医者を太らせておいて、急病の時に働くのはいつも自分たちだ。地域に良心的な医者が一人いると、やぶ医者がコバンザメのように増える理由がこれだ。また診てもらえると思っているだろうが、こういう患者ばかりになったら俺はいつか突然ここからいなくなると決めているからそのつもりで」