文京うまれ

自由と知性

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「発見」の甘い蜜

患者さんってインフルエンザのワクチンを打った一週間後に下痢があれば「因果関係を世界で一番最初に証明したのは自分」みたいに胸を張って「ワクチンって下痢するんですね」っていう人がいるんです。 なるほど何かを証明するという経験をしないまま人生を送…

シカゴのER

ERというドラマはシカゴのERが舞台です。 シカゴは市内だけで5つぐらいの医学部がありまして、 ひとつの病院にいくつもの大学が間借りしています。 ロヨラ大学なんてのもあります。イエズス会ですね。 医者、すごく多いです。 ERは医者としては非エリ…

選ぶのが下手な人々

患者さんが素晴らしいと、名医を引き当てる確率が高いと思う。 ところが僕の患者さんたちは、行く先行く先でやぶ医者を引き当てる人が多い。 (勝手に行っちゃう) ほんとあんたが悪いよ、と説教。 しかし・・・これはつまり僕がやぶ医者であることと同義語…

前医へのリスペクト

誰が検査しても見つかる癌を見つけて治療のために紹介する。 紹介先の先生が、「これを見つけてくれた先生はすごいね」と患者さんに説明をする。 次回患者さんがクリニックに受診して、「先生ありがとうございました」と言う。 「いえいえ、人と同じことをし…

数やんなきゃだめ

Tハートセンター(ばればれですな)のスタッフの一人が講演をしていて、 「やっぱり、数を診ないとだめです」という事を言っていた。 自分も県内で一番多い数の内視鏡をしている一人だけれど、 雇われ人という事と、スタッフに恵まれていないという環境にあ…