文京うまれ

自由と知性

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

古臭い事をいうおっさんが幅をきかせているようだが

マンモグラフィーは50歳未満の女性では寿命を延ばすエビデンスがない。 という事は医師は全員知ってても、じゃあどうすんの?って部分をきちんと患者さんに説明していないと思う。非浸潤性乳管癌がマンモグラフィーでは結構見つかるんだけどそれは50歳未満で…

検診異常、が患者の質を低下させてしまった

検診でひっかかった人の、いやいや加減を見ているに、 「そんなに嫌なら来なけりゃええやん」 と思う。 平生、生きたい切なさ、と対峙してる身からすると、 あんたがた、ほんと贅沢ねえ、と言いたい。 ていうか、それこそやぶ医者にかかればええやん。俺じゃ…

優しくなると見えてくるものがある

一人暮らし老人のひねくれ方というのはなかなかのものだ。 彼らにとっては自分以外はすべて敵なのかもしれない。 さてそういう人々に徹底的に優しくしてみるとどうなるだろうか。優しく、というのは物質的に優しく、という意味ではない。どう説明したら良い…

自分が燃えつきないために切り捨てる

自分が得意なことが10個あったとして、 それをすべての患者に与えていると燃えつきる。 不条理にあえいでいる患者さんにはすべてを。 しかしそうでない人には、 「俺は、やらない」 「できるのにどうしてですか」 「やらない、といったら、やらない」 「いえ…

禁煙外来

患者さんの身体に触れている時が、ある意味チャンスだ。 脈をとるとか、お腹を触るとか、そういう瞬間だ。 「あのさあ、あなたに禁煙を決心させるには、俺はどうしたら良いんだろうか」 「やっぱりだめですか」 (割りと普段患者さんが感動する外来をしてい…

医者のサイコパス

外科医にはサイコパスが多いと言われるけれど全く同感だ。 そういう医者に当たっちまったと思った時には内科医に泣きついて構わない。 幸い腕は良い連中が多いから、それを存分に利用すれば良く、深く付き合ったり相手の言うことに一喜一憂しなければそれで…

中途半端な記憶力

小学校4年ではじめて塾に行った。 「人間は、次の日には2割ぐらいしか覚えてませんから。だから復習が大切なんです」と先生が仰った。 え?8割は覚えてるだろ?という疑問。教科書を一度読めば不完全ながら全部頭に入ったから。知っているものを復習するの…

闘病

とても悲しいことなんだけれど、 長い闘病の最中に、 信頼できる医師をどんどん見つける人 どんどん医療を信用できなくなり、結局ブランド(有名な病院)にしかすがりつけなくなる人 が両極端になってしまうように思う。 その最期はずいぶんと違う様相を呈す…

名医じゃないほうが良い

名医って評判になると、 その病気の人しか来ないからつまんないでしょ。 そういう評判が出ないように 注意深く キャリアを積んでいくべきだ。笑

陽性所見を無視するとこうなる

病気が進行した状態、 になるには、患者が とある陽性所見 を無視することからはじまる。 時々喘息になる患者が、「また咳で」っていうから怒って、 ちゃんと血圧と体温を見なさい、いつもより血圧と体温が上がってるから今日のは感染症なんだ。あんたみたい…

詳しいと損する

医療に詳しい人は損をする。 僕らは、自分の領分ってのがあり、それ以外の部分では「概念の形成」を大事にしている。 概念の形成ってのは、骨折ってのは骨が折れることだ、程度のもののつかみかた、って事だ。 それに対してどう分類して、どう診断して、どう…