うちの近所にすごく大腸内視鏡検査が上手な病院がありまして、 そこは超おすすめなんですほんとに。 鎮静剤をきちんと使います。 だからかかりなさいって言ってるんだけど、 みんながかかるわけでもない。 ある患者さんは過去にそこで検査を受けたことがある…

なぜ日本の医者はジェネリックが嫌いなのか ・使ってみると明らかに差がある そしてそれを発表すると握りつぶされる事例が後を絶たないから 差があるというのは悪いという意味ではなくもっと効くジェネリックもある 有名な例としてはホクナリンテープより、…

子供の頃に算数がずっと得意だった事を引きずってそのまま理系、医学部、となった。 途中でどうもおかしいなーと思っていたんだけど数学がめっちゃ好きだ、というわけでもない事は誤魔化してた。 かなり勘で動くタイプに見えるらしくて、 そしてどちらかとい…

一度聞いた授業は全部覚えられるのに、 夕方以後聞いた話は全部忘れる。 自分にいろんな秘密の話を教えてくれるんなら、 たぶん夕方以後が良い。 ほぼ良い感じで忘れるから。 そう、この前米原万里さんの本を読んだんですが、 彼女はお父様が共産党の方だか…

のエントリーで気になる事は結構あって、 １）医者に八つ当たりしてるのが結構多い。 生産的じゃない 世の中のセキュリティホールは医者のせい、みたいな結論になる いや感染症の場合ほぼ素人のせいじゃん？ ２）微妙な間違いが多い ただ、指摘できる雰囲気…

宮本常一さんの民俗学の本にせよ、飯嶋和一さんの歴史小説にせよ、 どれだけ性病というのは人間の隣に存在するのか…… という事を考えるに、 性病を見る機会がない自分は、 医者の仕事を全うしていると言えるのか。 男女が腹が痛いと訴えた時に、それが性感染…

自分の憧れの人は宮本常一さんです。 知の巨人と言われる博識である事。 優れたインタビュワーであって、人には話せないような性の事も彼になら話せるというあたたかさ。「忘れられた日本人」は衝撃的な一冊です。 写真がうまいこと。 博識だけではなく、そ…

癌情報サイトの翻訳監修をしていたころに、OncotypeDXの事を知った。 化学療法の効きと予後を予測するために、 癌の組織内の多数のDNAを網羅的に検索する検査キットだ。 あのころはMDアンダーセンや米国癌学会からの記者発表はだいたい全部読まざるを得なか…

たくさん症例をみるようになると、 例外的によくない経過をたどる患者さんを沢山診ることになります。 するとこうなる医者が多い。 １）患者さんを短い間隔で診ようとする。 ２）過剰診療になる。 病院では医師も複数いて平均以上に過剰診療しようとするとチ…

痛い時に痛いと言ってくれるとそれが診断の役に立つことがある。 だから痛い時には痛いと言って欲しい、と患者さんに言いました。 なかなか遠慮して言わない。 さて、例えばお腹を押して痛いのと、離して痛いのと、何もしてなくて痛いのだったらどれが一番嫌…

ピアニストの親戚がいるのだけれど、 「自分のピアノを持ち歩けないというのは辛いものですよ」と言っていた。 確かに内視鏡（の機種）が変わると、なんかね、いきなり慣れるのが難しいというか。 単に時間がかかるんですけども、フラストレーションたまるし…

俺は人の誤診を見つけるのが得意なのだけれど、 例えば上司がやらかしてるのを、 さっさとカバーするんだけど、 この上司は「もってる人」だとほんと思う。 患者さんは名医として有名な上司にかかっておけば、 彼がやらかしても俺がカバーするからね。 期待…

食道静脈瘤が破裂する前から治療をするのは日本だけですが、それは裏返すと、肝硬変の患者さん全員が定期的に内視鏡を受けられるのは世界で日本だけだという事です。医者の技術料が無料だから出来る芸当です。 日本の場合にはリソースが極端に少ない救急医療…

僕はがんを他の内視鏡の先生よりも小さく見つけるらしい。やたら小さいのを見つける人で、しかも打率がやけに高い（はずれの生検が少ない）、というのが他の医師からの評価だろうと思う。自分の目標は小山恒男先生で、この先生は「自分が見逃すことはないで…

僕の師匠は、たぶん県で一番患者からの苦情が多い。（割と公式な苦情をお上に訴える人が多い） なぜかって？？ 患者のごね得を絶対に許せない性格で、クレーマーに正面からぶつかるから。 ほぼ毎日一人ぐらいはそういう人（待たせるなとか言う人）がいるので…

ものすごく怖がりの患者さんだという事を知っていたので、 鎮静剤を使った内視鏡の時に、途中で起こしながら検査をしなかった。 （通常は寝すぎないように声をある程度かけながら検査をします） 途中で起きてしまいパニックになられるよりは安全なのです。 …

がんサバイバーの人とは割とうまがあう。なぜか前立腺がんの人とはあわないんだけど、どうしてなのか。 年を取ってくるといろいろな事が起きるけれど、あきらめるでもなく、心配しすぎるでもない、そういうバランス感覚に優れてる人が多い。なぜか前立腺がん…

冒険は簒奪だ。相手から何かを奪う事を目的にするのが冒険だ。 旅行はどうか。簒奪で良いのか。貧乏旅行は簒奪じゃないか。現地の人にお金を落とさなければ歓迎されないのは当然ではないか。観光という産業の顧客としてお金を馬鹿みたいに落とす、馬鹿になり…

フレンチトースト、分厚いフランスパンを卵液に十分長い時間浸して、焼く、というようなものも宜しいのでしょうが、家で作った薄っぺらい食パンのフレンチトーストを美味しく感じてしまう。 良いお寿司屋さんに行き、ご主人が自分に気を遣ってくれて、どうも…

みんな納豆菌を甘く見ない方がいい - むしブロ image from Wikipedia もしあなたが、納豆菌のことを納豆作りのために必要なだけの貧弱な菌だと考えているなら、それは納豆菌のことをみくびっていると言わざるをえない。... HORIKAWAD.HATENADIARY.COM なんか…

糖質制限そのものよりは 糖質制限を礼賛している人物を観察するほうが面白い。 承認欲求が強い 欲に弱い 反省がない 痛いなあ、、、って周囲から思われてるんだよね。 アルコール依存の人が俺は呑まれてないと言うのと ちょっと似てる。

ティク・ナット・ハン、という宗教指導者の「自分の内に湧き起こる怒りを抱きしめ、敵味方のない和平を訴え続けた」行動、という表現になるほどと思った。（文章を書いたのは齋藤哲郎先生） 芸術家は怒りを外に向けて発露するのが職能である、これは僕の言葉…

癌が見つかるのは一定の確率なんだけれど、そんなにしょっちゅうではない。そうした場合、一週間に何人見つかるかはポアソン分布に近似するから、長くやってると当然バタバタバタバタっと連続して癌が見つかることだってあるわけだ。 だからこの前珍しい癌が…

自分は予習をして、復習をしない、という勉強をしていた。 徹底的に予習をして、授業が復習だ。 講師によって偏るという事がない知識を身につける事ができるし、講師の癖がわかるからテストの対策もしやすい。テストはテストであり、正しい知識がそれで身に…

Make: っていう雑誌があって、大好きなんだけども http://makezine.com/2015/06/29/flambe-fireball-dunk-tank/ という記事がすごくエクストリームで好きだった。 Make: っていうのは何でも自分で作る文化が彼の国にはあって、それの発展形としてプロ中のプ…

自分を動かす燃料は、何かネガティブなもの、 例えば何か病気がわからなかった事、みたいな。 そういう後ろめたさが自分を動かしてるな、というのを感じる。 何かアドバイスして、それを外した、みたいな事があると、 もうちょっと頑張れよ俺、みたいな燃料…

大学院で最初に肥満の研究をしていて、芽が出ないので免疫の研究をした。 芽は出なくてもしこたま勉強をしたので、原理は良くわかっているから内分泌と免疫に関する病気は全部オーケーっていうか、当時からそれらはリンクすると考えられていたのでむしろ20年…

何もない人が来て、 先生の思ったように健康管理して下さい、おまかせします って言うんです。 いくらお金を出しますか？って返しました。 いやおまかせで良いですよ、って言うので、 つい先日おまかせで診た人は11万円でした、って答えます。 （海外から帰…