文京うまれ

自由と知性

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

理不尽さ

生きていると色々理不尽なことがあるだろうから、 それで困っている人をなんとか出来ないか、 というのが医者をやっている根底にあります。 若くして病気になるのは色々理不尽で不公平だなと思います。 仕事がうまくいかずに収入も得にくくなります。 公費で…

医師が書いた闘病記

医師が書いた闘病記をいくつか読んで思ったことで、 患者の思いをすべて汲み取ってくれた医師に感激している事例が結構見られたりする。 これはこれで自分が良く患者さんから褒められる(「すべて受け止めてくれた」だとか)点なのでわかるっちゃわかるんだ…

間違ったことは言ってないのに泣かれる

コミュニケーションは一対多のつもりで行うべし、と患者に言う。 つまり患者からの言葉は、私に向けるのではなくて、みんなに向けるつもりで発すること。 逆に私からの説明も、患者一人にだけでなくて、周囲の誰か(いないけど)も聞いているかのように行う…

一期一会

一期一会という言葉を肝に銘じてずっとやってますから、手抜きを絶対にしないということにかけては自信を持ってます。 その代わりと言ってはなんだけど、1回で全部終わった気になるという弱点もあります。 初診は親切だけど、あとはもうどーでもいいかー、…

良い医療崩壊と悪い医療崩壊がある

TEDとTEDexは全然違うものだ。 TEDexは学芸会レベルと言っていいけど、TEDのオーディションも兼ねてるから良いプレゼンもあるよね。 夕張市に赴任していた若いお医者さんがプレゼンしていたのが医者の中で話題になっていた。概ね好意的に受け入れられていた…

コネとカネ

医療の世界にはコネとカネの問題がまかり通っている。 それが嫌いだから俺は世の中救急医療だけにすりゃ良いのに、と思っている。 真っ正直に医者やってきて、高い評価をもらっているから、さぞ安泰だろうとみんな思うだろう。嫌な患者は診なきゃ良いじゃん…

親がうるさい

良く「息子はどうなんでしょうか」みたいな質問がある。 「はあ?息子ってどなた」 「◯◯です」 検索検索〜 「ああ、◯◯さん。で?」 「どうなんでしょうか」 「どうって、どう聞いてるんでしょうか」 「去年も検査を受けまして」 「ああ、そうなんですか。良…