文京うまれ

自由と知性

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

注射の針の太さについて

ガングリオンみたいに中がゼリーゼリーしているものを、注射器で吸おうと思ったら絶対太くなくちゃなんない。 日本で普通の採血の時は21Gっていう針を使うんだけど、このときは18Gを使う。 このゲージってのは、イギリスのバーミンガムワイヤゲージ規格…

22222のかたおめでとう

何もさしあげられませんがおめでとう 今日はラッキーデイになると思う

従弟を羨ましいと思うわけ

彼の家は室町時代から続く医者の家系で本来なら彼が跡取りだが一人で店をやっている。 自分は名字が違うのでそこで医者としての家系は途絶えたという事になる。 しかし誰もそれを惜しまない家だ。とっとと廃業。そこを自分は気に入っている。 それは良いとし…

自分を警戒させる患者

私はコミュニケーション能力の塊のような人間なのだけれど、 それが仇になることがある。 要するに「考えてない人」が相手の時だ。なぜなら心が読めないから。 普通下痢が主訴だったら大腸の検査をするのが当り前じゃないですか? 95%の患者さんは少しは考え…

医者はマーケティングを学ぶと良い

自分は診断が得意な医者だ。 コナン・ドイルがシャーロック・ホームズのモデルにしたのは医者で、顔を見たらプロファイリングをして患者の病気を当てるという行為をシャーロック・ホームズの行動原理のモデルにしたのだそうだ。 やけに俺と同じことをやって…

CRPS

私が「脳科学者」という職業を好きじゃないのは、彼らが抑制系の神経線維について議論をするところを見たことがないからだ。 中枢神経系の神経線維の数としては抑制系のほうが何倍も多い。一つの神経細胞には多数の神経終末が結合しているんだけど、興奮系だ…

なんちゃって内科ども

2004年以後の新研修制度を経験している若い先生はOK。 すべての研修医に内科研修を義務付けている一部の総合病院+大学病院出身の先生はOK。(私もクリアしてる)しかしそれ以外の医師で、内科を専門家として修練していないのに、開業してから「内科」と標榜…

考える人々

考える系のブログは読まない。基礎知識がない人が考えるのは無駄。 ああ、「クリエイティブ(笑)」ってそういうもんかも。 やってて。 臨床の場では患者の考えはしばしば悪しきフィルターになる、 医療者の考えも同様で、 淡々と事実を積み重ねることが、 …

余韻

若い患者さんの場合には、たまに深刻な病気があるもののその頻度が低いという特徴があるから、全員にあれこれ検査をするのは好ましくない。 ところが最近は割と症状が軽いうちから病院に受診するので、深刻な状況なのかどうなのか、がわかりにくい。かといっ…

若い子が来たので説明をして投薬をした。 そのあと親から電話があってどーだこーだ言ってる。 そういう事もあろうかと診療記録は渡してあるんだからそれを読め。 (私はあとから言った言わないを説明するのが面倒なのでカルテのコピーを渡してしまう) 一応…

教えること

自分に関していえば見て盗むタイプであって、人から教わるのは嫌いだから何かを教わったという記憶がなく、したがってどう教えたら良いものなのかがわからない。 内視鏡など若い先生に、「ここが良くなった」「ここが良くなった」「ここはこうすると良い」み…

人の言葉にはかなり影響されるタイプ

鋭い言葉を使う人には、言語の達人もおられるが、二つ以上の言語を使う方も多いように思う。 言葉にはいくつかの意味が内包されているけれど、いろんなニュアンスを一言で表現することが可能で、それを上手に使うシーンを見ると私は「この方の言葉は鋭いな」…

共有

患者さんが外来に受診したときに、その人はどこまで自分と情報を共有するつもりなんだろうなあ、って思いながら話を聞くことにしている。 というのも、一定レベルを超えたところで壁を作る人はかなり多い気がするから。 覚せい剤の使用歴なんてまず教えてく…

メンタルの戦い

部活で競技スキーをしていたんですけど、 ある程度上手くなってくると、 自分の癖を消す、というトレーニングを繰り返すんです。 これは凡人における話ですが、そうしないと速くならない。 凡人が凡人たるスキルを身につけようとするときには徹底的に癖を消…

きれいに亡くなること

医者の家に生まれました。祖父も父も名医で、特に父は40年も前からきちんと緩和ケアをし、縮小手術をする外科医でしたから、近藤誠みたいに過去のラディカルな自分を消したくて極端な方向に行っているような人間とは違ったんです。最初から優秀な人は優秀で…