文京うまれ

自由と知性

2019-01-01から1年間の記事一覧

自省と慢心

自分は今朝、英文の医療エッセイを読んでいた。(もちろんGoogle翻訳でだ)大抵は知らない先生によるもので(優秀で有名なんだろうけど)でも自分の目に入るのだからそれなりに大勢が読むんだろう。 英文で書かれたそういう医療エッセイは、日本語で書かれた…

「私の癌にはこの薬しかなく、この薬が効かなかったらもう方法はない、そう言われたのです」

「私の癌にはこの薬しかなく、この薬が効かなかったらもう方法はない、そう言われたのです」「なるほど、あなたの気持ちはわかります。一方で医者の気持ちもわかるかもしれない」「私はそれを聞いて、なにかとてもがっかりしてしまい落ち込んでいます」「確…

見えている未来

主に英語の文献を読むようにしている理由は、なるべく未来を俯瞰的に見ましょうという姿勢の研究者が多いからかもしれない。 例えば総合医というような概念があって、欧州とか米国にはそれっぽい役割の医者がいるけれど、日本の場合はなんちゃってだから、少…

数は力

橋本病(Hashimoto's disease)は自己免疫機序により生じる慢性甲状腺炎の事で、日本人医師の名前が命名されている数少ない病気の一つ*1だ。 私は診察時に甲状腺は必ず診るので診断が遅れたことはない*2が、疲れ、体重の増加、寒さ、関節痛および筋肉痛、便秘…

歴史家と歴史学者

「トゥキディデスの罠*1」という言葉を世の中に思い出させたのはバラク・オバマ大統領だという事で、さすがリベラルアーツ教育をしっかり受けた人という感想。自分が知ったのはごく最近で、新聞にこの言葉が煩雑に登場するからです。 ここで思考を飛ばして「…

ギャップ

急性の病気はかなり専門性がものを言います。 例えば自分は胃腸に関して強いですから、他の医者がビビるような状態であっても平気で診る。患者さんがこうなったら死んでしまう、ここまではOKのラインがわかっているから。 つまり急性の病気を救えるかどうか…

小田原について

小田原厚木道路に荻窪インターチェンジが出来たのは昭和54年の事です。 小田原には旧華族の別荘は結構あり、それらが戦後に分割、分譲されて高級住宅になったりマンションになったりしていました。分割されても300坪以上ある家ばかりで恐ろしく大きい。絶対…