文京うまれ

自由と知性

オープンアクセス誌がんば

オープンアクセス誌かどうか、インパクトファクターがどうか、と心配するのはなんとかアカデミックな世界の中でお給料をいただけるようなポストを探すときだけで良く、才能ある若い人は気にしなくて良い。

 

論文にする苦労を若いころに経験するのは重要だ。論文には型があるから、それを適切な指導の下身につけることは意味がある。ここで高校生に査読のやりとりは時間がかかることと、もともと数学にはまず論文を発表してからみなが検証という雰囲気があるし。

 

オープンアクセス誌に重要な論文が載る時代を作ろうという動きは当然あって、それは一部出版社に寡占された変な序列システムが「論文のための論文」を大量に生み出している事への反発でもある。

 

優秀な高校生の第一歩としてオープンアクセス誌で世界に発表することは非常に意義がある(世界が「内容を」見てくれる。やっかみなどなしに)それは指導した先生方も当然ご承知のことである。

査読がスピーディなシステムは、高校生の知的活動を阻害しない。

優秀な論文がオープンアクセス誌に増えれば現状の研究論文の悪しきシステムに風穴を開けることができる。

テレビなんかで大騒ぎしたものでもなく、学内報での発表というところにも好感をもった。日本には本当に優秀な若い人々がいる。全力でサポートしたい人間(金銭的にぐらいしか出来ないけれども)がここにもいる。自分の周囲にも何名かいるので援助は惜しまないつもりだ。おそらく学内報に載せることでスポンサーを探すには十分である。

 

という事で、非常に良いニュースをはてブで拝見させていただいた。感謝したい。