文京うまれ

自由と知性

他の医者を刺激してみる

来院した女の子の座瘡が気になってしまった。

もったいないなと思ったので「皮膚科にはかかってる?」と聞いてお薬手帳を見せてもらったら、あの医者にかかってる。

 

ダラシン処方

ミノマイシン処方

クラリス処方

おいおい……

 

あの医者、イボを液体窒素で焼くのはめっぽう上手いんだけど。

 

「保湿の指導受けた?」

「受けてない」

「ニキビダニがいるかどうか皮膚取って調べた?」

「いいえ」

(必ずしもニキビダニが悪さするとは思わないけど、拡大観察するなり、皮膚の細胞を調べるなり、自分なりの方法論を持ってない人の治療はどうせおざなりなんだよね)

「って俺が質問していたって先生に言ってもいいよ。こういうケアしてからプロペトあげるから、これ塗って寝ましょう」

 

俺はなんの指導をしているんだ。

でもさあ、女の子、治るのに、ちゃんと指導してない皮膚科多すぎなんだよ。

治って来なくなる、なんていう幸せを味わえる科なんてそんなにないぜ。

 

一週間後

 

「どうなった?」

「先生が、軟膏を処方してくれました」

「きれいになってる?」

「結構、あと自分が出した軟膏以外つけるな、って」

「笑、いいよ、それで」

 

刺激は出来たみたいだ。

そういう反応するならまだ大丈夫。

お手並み拝見。