文京うまれ

自由と知性

筋肉が無くなるととてもよろしくない

どうでも良い数字を、まるで意味あるかのように表示してくれるのが「脂肪率」のようなものを表示する機械。

 

あれはインピーダンスを測定しているだけなので、各種周波数でインピーダンスを測定してあとは大雑把な近似をしてやればそれなりの数字が出るという代物だ。

 

フェルミ推定の極致、とも言えるだろう。

 

とはいえ、何もしらない素人に、大腿四頭筋の量を測れだのなんだの言っても出来るはずもなく、あの機械も便利っちゃ便利だ。インピーダンスを測定しているだけだからお肌が乾燥するとめっちゃ悪い数字が出るし、運動した後だと良い数字が出るので、お風呂のあとが当然安定しているわけでそれをメーカーが推奨しているのは当然である。

 

あれももうちょっと改良してレーザーで腹囲ぐらい測定すりゃ良いのに。

 

ところで筋肉の量が減ると本当によろしくないわけで、2週間ベッドに横になると2割の筋肉が減るともされている。60kgの成人男性で、25kgの筋肉のうち最大5kgも落ちるとすれば大変な事だ。これを元に戻すのが大変で、例えば30gのプロテインを負荷かけて運動したって5ヶ月かかることになる。胃癌で1ヶ月横になっていると復活していくのに最低1年かかるのも頷ける話だ。

 

これが腎障害があったりすると完全な回復はほぼアウトで、じわりじわり消耗していくのが辛い。若いころから透析導入している人のBUNを上げずに筋肉を増やす方法をまじめに考えたいと切に思う。

 

若いころに豊富な量の筋肉をつけること、それを維持するための運動をきちんとやること、これは人生のQOLを保つための条件の一つだ。それが出来ない人々の未来を診るっていうのはもうね、辛い。自分がビリー隊長にならないとだめかなって思ってる。