文京うまれ

自由と知性

金にならない仕事

医者には金にならない仕事が沢山あって、

なんだかそれを沢山お金を稼ぐことの言い訳にしているような気もする。

 

むろんそういう仕事すら回避して金儲けにいそしむ連中は沢山いるけれど、

名指しするとムキーーーーーってなるだろうから言わない。

 

頭に来るのが例えば電話をかけて来て何を言うかと思いきや、

「先生にかかりたい」みたいな内容でしかも住所が遠いっつーか、日帰り無理じゃん。

知らねーよ、って切りたいところだけれど、もう二度とお目にかからないためには貸しを作るしかないと思って住所を聞いたらその周辺の信用できる医者を教えるとかいう至れり尽くせり。しかも「先生にかかりたかったのに」とか感謝もしない。そういう無礼な人は診ないもんね。

 

手を動かす仕事ってのはなんとなく目の前にあればやるもんで、終わってから疲れた、で終わるんだけれど。

この「電話」っちゅうアイテムを利用して自分の生活にずけずけ入ってこられるのはなんとなく嫌い。

それ以上に嫌いなのが初診の患者が、私の息子のことで、とか長々相談して帰ることだ。電話以上に最悪の伝言ゲーム。

 

ところがそれが日本に何例しかないとかいう難病になると豹変して、あーだこーだと相談にのっているんだから、自分のポリシーのなさにも呆れる。