文京うまれ

自由と知性

セブンイレブンのあのサービスは秀逸なマーケティングになっている

セブンイレブンの「ちょっと気まずいサービス」について - いつか電池がきれるまで

というエントリーがあって、読んだ。自分もたぶん同じことを思うかもしれないと思った。

 

それに対してきっと誰かが返歌を書くだろうと思っていたら見当たらないので、マーケティング視線で書いてみる。本業じゃないけど。

 

結論からいうと、あれは極めて優れたマーケティング戦略になっている。

 

多く買う客

クレームの少ない客

これらをリピーターとするための。

(加えて不良在庫も処分出来る)

 

待たされて嫌だなと思うような客:もう来ない(そんなクレーマー体質の客は来ないほうが良い)か、学習して次回は空いているときに当たりクジを替えようとする。(リピーターになる)

待たされても嫌だと思わない良い客、あるいは前回学習した客:特に変更なし。当たればハッピー。

前の客が時間がかかってしまいむかついている客:もう来ない(これはこれでオッケー)あるいはセブンイレブンフェア以外の時に来店する。(これはこれでオッケー)

 

ある程度経営が安定してくると、これ以上の収入はなかなか望めなくなるけれど、やはりそこでは客を選別する、ということが必要になってくる。コンビニエンスなんだけどコンビニエンスじゃないこともあるよ、って言うことがわかる客を選別したいのだろうと想像する。

そのひとつの踏み絵が「セブンイレブンフェア」なのだろう。今後も続くだろうと思う。