文京うまれ

自由と知性

ゴネ得?について

正直者はバカを見るのか、という問題。

大きな社会では正直、うまい解決法が見当たらないけれど、医療を例に出してくれたから自分の領域ではどのように取り扱っているか、を書いておこうと思う。

 

文句を言うコストを払ったのだから、それなりの報酬を得るのは無理もない、という考え方があるのは理解しているつもり。俺も「どんどん文句言ってください」というスタンス。患者も遠慮なく自分に疑問をぶつけてくる。

 

自分がやっているのは以下のこと。

1)その文句が的外れだったときは反撃。素直な疑問をぶつけてくるのは良いのだけれど、誰かから吹き込まれた知識をきちんと確認しないでぶつけて来た場合などはこれに相当する。

2)いわゆる「クレーマー」には、契約だらけの「ザ・標準治療」をご提供。決して親切や、プライスレスの何か、は提供されない。

3)何も言わずに委ねてくれる患者には、自分の全力を注ぐ。

 

「素直に承諾する」タイプの人に申し上げたいのは、善良な医師を選んでください、という事。ところが心配しないでもこういう人は名医を探し当てるのが上手くて、言わなくてもちゃんと選んでいる。人の良いところを見つけるのが上手い人は「素直に承諾する」タイプが多い。

 

本当は承諾していないのに我慢して不満を抱えるタイプの人が一番困り、他医の文句を俺にぶつけてくる。この連中は世の中を悪くするし、名医に出会うこともないんだろう。長いものには巻かれろ、弱い者はいじめてしまえというメンタリティー。この人達にも「ザ・標準治療」を提供している。