文京うまれ

自由と知性

神経質な人はどう困るか

いつ検査すれば良いですか。

別に良いんじゃねーの。

それじゃあ心配です。

心配だってんなら、すでにもう検査すべき時期は過ぎてるけどどーすんの。

え?

もう6年も経ってるんだよ。「心配な人」ならもっとはやくに検査してるだろう?

なんでそんなに心配させること言うんですか。

別に良いんじゃねーの、って最初言っただろう。

だって6年も経ってるんでしょう?

あんたの選択だろう。俺が介入すべきところじゃない。法律なんかないし。検査したいの?

検査したくない。

だろう?どーして嫌がるあんたを検査するわけ。

うーん。

やりたくなったら来ればいい。

うーん。

 

こういう人々は面倒だ。

彼らが言って欲しい俺の一言はこうだ、

「お願いだからあなたを検査させて欲しい」か、

あるいは「検査しなくていいですよ」と嘘を付くか、だ。

 

しかし、リスクを取るからご褒美がある、ってのが社会のルールだ。

俺は常にベストを尽くしている。これ以上はない。

だからあとは患者がリスクを取るかの選択をするかどうかだ。

「神経質な人」はリスクを取りたがらない。そういう人にはご褒美はないのだ。

 

あなたの選択肢を広げてあげよう。ほら、自分が信頼している先生のリストだ。

こういうのがあるんですか。

あるんじゃねーよ。わざわざ作ったんだよ。これで選択肢が広がっただろうから、自分がどうするかよく考えなさい。

 

アメリカの救急病院で働いていた。無保険の人が医者に受診出来た時の嬉しそうな、ほっとしたような顔。これは無報酬でも働こうって気になるよ。(実際無報酬)

患者がいやいや病院に来る、とかしょうがなく検査を受ける、という日本のシチュエーションが未だにだめだ。自分にはなじめない。