文京うまれ

自由と知性

うざい患者

ナースには残業させたくないので、夜になっちゃった外来、一人で残ってやってることが多い。

 

終了ぎりぎりに来るのは大抵は待てない患者。ちょっとメンタルな異常が入ってる。

それでもかなり(何時間か)待って部屋に通されるんだけど。血圧測ると、高いねー。

「白衣高血圧です!」(イバリッ

「でも200は高すぎだろJK」

これってさあ、普段からちょっとしたことで200超えてるから危険なんだよ、アルファブロッカーでも飲んだほうがいいんじゃねーの?(最初はベータだしちゃだめよん、褐色細胞腫だったらどーすんの)と、内心思いつついきなり先制パンチするとこの手の人は帰っちゃうから、やめておく。

 

何がうざいってやたら心配性。このブログは心配性について考えるブログみたいになってるけども、リスクを取ろうとしないっていうメンタリティは昔だったら最初に死んでるわけで、君たち貴族階級かよ、と突っ込みたくなる。

病気は怖い、検査も怖い、仕事休みたくない、おい、優先順位はつけてから病院に来いや。

白衣高血圧という病名のまま泳がされてる患者ってみんなこれ。あんまりみんな世話したくないから「あー白衣高血圧ですねー」でスルーしてるわけだ。

 

と、内心では思いつつも、

「俺のこと、知ってる?知らないの?評判聞いてんでしょ?聞いてないの?」

まずいなー。ほんとの飛び込みだったわ。。。

しかもナース帰っちゃってるしなー。時間かかるわ、これ。

 

しょうがないから、

診察をして「こういう致命的な病気ではない」と言って安心をさせつつ…

ところがこのうざい連中は、「その病気じゃないなら帰っていいですか」と言いやがる事が多いので、それを言われるとこちらのモチベーションが下がるので、

「でも将来の事を考えて今検査をしておくことのメリットは大きいと思いますよ」とだだだだっと話して、そのまま検査の説明まで持ち込んだ。

 

だいたい、白衣高血圧で200超えるなんてふつうじゃないだろ。調べりゃなんか出てくるはずだから、とにかくこっちの土俵にのせてやるー、が俺の仕事。