文京うまれ

自由と知性

医療不信

医療不信の人の妄想っぷりはすごいものがあって、今彼が生きていられるのは手術してもらえたからなんだけど、過去の自分、あるいは他人の言動に引っかかっていてそこから抜け出せずにいるようだ。
あと、手術の時に別の病気が見つかったりしたことで主治医を恨んだりしている。それも治って良かったねっていう話なんだけど、嘘だとかなんとか。
手術受けなければよかったといつも言っている。
毎回、「後ろ向きに歩くのは人生難しくないか?」と言うんだけど、全然変わらない。
どういうわけか自分には懐いているんだが、それであちこちの医者にかかって迷惑をかけているからそれをやめろと言っている。
迷惑かけるなら自分だけにしておけ。

 

時が解決してくれる、とか言うんだけれど、術後のリハビリはどんどんやんなくちゃいけなくて、6か月も放置していたら廃用症候群になってしまいだめなんだ。
だからリハビリ指導するんだけど、っつーか、自分全然関係ない医者なんだけど。これ読んでいたらちゃんとやってくださいよ。足ちゃんと動かして、タンパク質摂取して。

 

ただ、そういう人たちがなんで自分に懐くのかわかるようなやり取りがある、たとえば。

 

「先生、自分、輸血をたくさんされましたが、肝炎やエイズはどう気をつければいいんですか?」

 

これは普通、「いや、日赤で検査してるからまず考えなくて良い」とか言いがちである。
ところが自分だと間髪入れずにこう答える。
「10年単位で変化してくる病態だから、注意しておくわ」と。
すると患者は満足そうに「よろしくお願いします」とか言っている。
実際、輸血用の血液のスクリーニングを潜り抜けたんじゃないかと思われるような肝炎は存在する。
そしてそれは10年ぐらい経ってから肝臓のボリュームの変化で気付いたりするのだ。GOTとかGPTは15ぐらいなので気付かれない。
HIVもおそらくあるだろうと考えられ、あるならばAIDS発症前に気付いておきたくて、今後その筋の先生方とよくコミュニケーションして勉強しておくつもり。だって保険では定期的にHIVスクリーニングは出来ないから。