文京うまれ

自由と知性

Intelligence Quotient

自分、メンサにはちょいと足りないIQの持ち主です。
息子、たぶん自分よりちょっと上なんじゃないかと思います。

 

IQのテストっていうのはどういう事を見ているんでしょう。
一見法則性がないようなところから法則性を見いだせるか?みたいな試験ですよね。
130超えるには、短時間でいろいろ気付かなくてはならず、ちょっと無理臭くなってきます。
いちど見てしまうと意味がないので、IQのテストってのはかなりいい加減です。
180って出たら「180以下だ」って事はわかるわけですね。

 

IQってのは短時間でものの組み合わせかたをすべて想像できるかどうか、という能力です。しかも初めて目にしたもので。観察力が高く、そうなるに至った原因についてすべて網羅的に考え、ほかの人と違う着眼点が見いだせる能力、と言い換えることが出来ましょう。例外はあるようだけどIQのテストでは言語能力は見ないので現実との齟齬が起きます。ですからIQが高いからといって頭が良いようには見えないのです。

 

数学のテストではこういう能力は役立ちます。「あ、この面積とこの面積は同じだよね」って事に途中で気付くかどうかが重要だったりするわけですから。医者になってからも全然違う分野の知識が結びつくことが多いので、正しい結論を簡単に導き出せることが多いです。これはIQが高いと有利です。さらに言語能力が高いと、色々なことに論評したりするときに有利ですね。他とはちょっと違う切り口で語る人。口げんかも大抵は強いですね。相手のウィークポイントを見出すことが出来ますから。言語能力が高いだけの人は不快でしかないけれども。

 

つまり、頭が良く見えるには、

IQが高い

言語能力が高い

この二つの能力があればよろしいと思います。元切り込み隊長などはそういうお方だと思います。私が知っている方では投資やコレクション(つまりオタク道)に能力を発揮する方が多いのですが、言語能力が低かったりするので、なかなかインターネットでその実態を観察することは出来ませんし魅力を感じることも少ないでしょう。リアルな友人にこういう人々がおられると大変に楽しいです。

 

ただし、これらの能力はコンピューターが軽々と越えてきてしまうだろうと思います。ワトソンがレシピを作成する能力を手に入れましたが、それがそうです。
また研究の分野では、本当にすごい一握りを除けば、末端では「組み合わせゲーム」をやっているだけですから、指示する人(たいていの大学教授は組み合わせ上まだ試みられていないことを過去のやり方にのっとって行っているだけです)さえいればテクニシャンがやれば良い。失敗すらプログラムしてね!だから研究というのは案外人間が不要になる分野だろうと思います。すでに製薬会社では総当たりゲームで開発していますからね。

 

つまり、IQが高いことはあんまり重要視されない時代が来るんだろうと思います。

 

先日息子に、「20年後、君は人類がコンピューターに敗北するのを目の当たりにするんだね。いいなあ」と言ったら「俺はいやだなあ」と言われました。「でもその量子コンピューターを作るのは君かもしれないんだよ」と言いますとモゴモゴ言ってましたが。

 

人類はゆるやかに破滅に向かっているように見えます。人工的に生まれた生物が支配して調和が訪れるというような未来しか浮かんでは来ません。

 

それならばなぜ宇宙人が攻めてくるのでしょう?宇宙人はテクノロジーが進歩する前にコンピューターに滅ぼされてしまうはずなのに。そしてコンピューターは惑星内で調和を保つはずで、外に出ようとするとは思えません。

 

したがって、私は「宇宙人はいるが、攻めてこない派」です。