文京うまれ

自由と知性

受け継ぐ話

その人がしている仕事の真価がなかなか見えにくいのが自分たちの業界だと思う。実力は社会的な評判や地位とは関係ないし、我々は意地悪で、表面的にしか褒めあったりしないから。


今日、以前から会いたいと思っていた大学の後輩に会うことが出来た。同僚の息子なのだ。

 

彼のお父上の仕事を俺は尊敬しているのだけれど、その価値はなかなか他人には理解されないのではなかろうかと常日頃心配している。それを息子である彼が理解していなかったとしたらこれほど残念な事はないと思っていたからだ。

 

幸いそれは杞憂であって、後輩はお父上の真価を理解しているようだったし、その哲学を受け継いでいるようだった。しかしお父上がバリバリの現役なのはあと数年で、あとは偉くなってしまって管理職をさせられてしまうかもしれない。その前に是非父上が仕事をしている姿を見て欲しいとお願いした。