文京うまれ

自由と知性

浮気

先生私浮気しました、っていう人がいた。

それは大歓迎なんです。

その人とは久々にあうんだけど、

来てなかったわけじゃなく、

父親に当たってたので僕は診なかったというだけなんだ。

外来での治療のアイディアっていうのは、

60超えたらちょっと新しいのは出てこないと思う。

我が父親がいかに日本を代表する名医で、

同年代で最も知能指数が高い医者だとしても、

60超えて進歩したなという部分は全部僕が教えたことで、

(それだけでも驚くべきことだ)

彼自身が創造性を発揮していたのは30-40代だったのは

間違いないことだ。

なので患者が父親にかかっていても、なんら新しいアイディアを提示されるわけでもないため、浮気をするのは当然の事である。

むしろ浮気をしてくれて良かったと思う。

浮気相手が三流だとむかつくが、ちゃんと自分が普段から褒めている先生にかかったのも良かった。

すると必ず新しいアイディアが生まれるものだ。

医者を変えられない人々、というのがいて、彼らはドクターショッピングをする人々よりもだめかもしれないと思うことがある。

上手な浮気は自分のためになる。それは病院に通う時のコツであるように思う。