文京うまれ

自由と知性

本人からじゃないクレームはカジュアル感覚で行われるが迷惑なのは同じだ

患者本人と十分にやりとりして(メリットとデメリットを沢山話して)決めたことを覆そうと電話をかけてくる家族が月1人ぐらいいるのは日本だけの現象だろうか。

電話というのは少し匿名性があって、患者の家族というのは安全圏からクレームをつけているという感覚があるせいかずいぶん言葉がきつくなる傾向がある。

本人が不条理なクレームをつけてくるのはその人の性格が悪いんだけど、家族がクレームをつける場合にはその人はちょっとおかしいなという程度なのにカジュアルにひどいことをいう、というケースがあるようだ。

俺はそのクレームをつけてくる本人の名前を検索する。患者氏名→住所→同世帯氏名→電話の主を推測→電子カルテで参照→実は俺の患者www

俺が普段とことん患者の言う事を聞く=わがままを聞いてくれると誤解しているちょっとおかしな人だ、というだけの事だ。ずいぶん言葉は汚いのに。

そういう時は「○○さん?最近いらっしゃらないけれど、お元気ですか?」

と言ってみる。すると、電話の主が我にかえるのだろうか、大人しくなるという事を良く経験する。

これは良い話ではなく、その会話に使った数分で救える命があったという良くない話。