文京うまれ

自由と知性

91歳になると死ぬ覚悟が逆になくなるかどうか問題

85歳とか91歳とかいう年齢になった瞬間に、
それまで穏やかで「覚悟はできています」的な性格だったのに、
死ぬ覚悟がなくなって、
いきなりうるさい患者になる問題は、
認知症で片付けるべきなのだろうか。

食欲がない
体重が落ちる
自然に人間が枯れていく事を待ち望んでいた人が、
「どうして体重が落ちるのだ」と、

手のひらを返す。
それを説明するのはやはり認知症なのだろうな、と。

俺自身は認知症を診ない医者なので、
メマリー使うとまた死をきちんと見つめるようになるのかどうか、
そういう事はわからない。

でも70歳代で「いつ死んでも良いんです」と言っていて、
本当にその通りに「ではさようなら」と言う人は少ないという現実があるので、
「はいそうですか」と適当に返事をしてしまう。