文京うまれ

自由と知性

父親を、考える

患者さんの息子や娘は僕より少し下の世代で、普通に仲良くなることが良くある。

たまに来て、ちょこちょこっと診るだけなんだけれども、

僕にとっては清涼剤みたいな外来でホッとします。

で、「お父さんさあ、家でどうなのよ」という話になる。

「言わないでくださいよ」と言いながらも、

糖尿病なのにいかに食べまくってるか、家族としてどれだけ心配か、

長生きしたそうなのに、いかに自堕落か。

そんな事を話してくれる。

「あ、ごめん。僕は人を褒めちゃうほうなんだわ。患者さんって褒めるとだめだよね。実際、褒めて伸びる患者さんは少ないよ。褒めたら油断する人がほとんどだもの。今度から控えめにするね」

ほんと、父親のみなさん、あなたがた、心配されてますよ。

酒とか飲みまくって、アポったら洒落になりませんからねえ。

心配されてるなんて、幸せなんですからね。

ちゃんと息子や娘の言うことは聞いて下さい。