文京うまれ

自由と知性

教えること

自分に関していえば見て盗むタイプであって、人から教わるのは嫌いだから何かを教わったという記憶がなく、したがってどう教えたら良いものなのかがわからない。

内視鏡など若い先生に、「ここが良くなった」「ここが良くなった」「ここはこうすると良い」みたいなありがちな指摘に終始する。

教授は結構こわくて「左、上、順番にみろ」「順番だ」「はやいんだよ、順番にみろ」と、要するにずっとダメ出しをしている。

教授はマイクロフォンに話して、若い先生はイヤフォンを耳に入れて、患者さんに聞こえないようにやってるわけ。僕はマイクを持ってないので、患者さんに僕の声が聞こえちゃうからずっと褒めっぱなし、という差はあるんだけど。

出来ない事を沢山指摘されたら余韻がずっと残って、24時間考えるから、少ない経験でも伸びる子は伸びるんじゃないかな、と思ったりした。

ダメ出しのボキャブラリーってのも結構重要だと思う。思い付きではスラスラと出てこないから。