文京うまれ

自由と知性

人の言葉にはかなり影響されるタイプ

鋭い言葉を使う人には、言語の達人もおられるが、二つ以上の言語を使う方も多いように思う。

言葉にはいくつかの意味が内包されているけれど、いろんなニュアンスを一言で表現することが可能で、それを上手に使うシーンを見ると私は「この方の言葉は鋭いな」と感じるのだと思う。それを複数の言語で出来るからもっと鋭くなるのかもしれない。

その鋭さをそのまま翻訳出来るほどの達人もいて感心してしまう。多くの医学用語を日本語に翻訳した過去の医学者もそうだし、堀口大學(フランス文学者なんだ)の日本語にはいつもノックアウトされてしまうのだ。そしてやっぱり悔しいと思う。

漢字という武器があったり、オノマトペという武器があったり、方言が多彩な上にそれを日本人全員が共有していたり、(テレビドラマで方言の響きを楽しむ文化なんて素敵じゃない?海外ではあんまり見たことがなく)自分は後輩に「全部英語で勉強してね」って言うのに、やっぱり日本語が好きだったりする。で、やっぱり影響を受けやすいのは日本語だと思う。