文京うまれ

自由と知性

脱水にさえならなければ死なない

診断がつくまで薬は出さない、みたいな、
割とアメリカっぽい診察の仕方をするわけです、僕はね。

だから94歳のご老人が発熱していても、
白血球数や培養で見てからね、っていう感じにすることが結構あります。
結果が帰って来て驚くほど悪い数字だったりして
焦って電話するとしかし元気だから薬は要らないという。
で、結局大丈夫だったりする。

別の方でも同じような事がある。
数字は随分悪いんだけど、寝ていたら、治った。

人間は強いのか?

いやいや、ころっと死ぬご老人もおられる。その差はいったい何か?

というと割合シンプルで、それは脱水があるかないか、なのだろうと思う。
そしてNOAC飲んでる人は強い気がする。
最近のご老人は血液をさらっさらにするお薬を結構飲むわけ。
脳梗塞の既往だとか心房細動の人々です。
その治療薬をNOACと呼んだりするんですけど、これ飲んでると血栓できにくいので高熱が出て脱水気味になったときに強いわ。

薬なんてどーでもいいから、とりあえず風邪引いたりしたら、
脱水にならないようにせよ、が大切だと思う。
それが死なないためのコツだと思う。