文京うまれ

自由と知性

その相談、本人への了承、ありますか?

よく家族の相談、ってのがあるんですけど、

一応親切に答え、その最後に、

「でも、そういう相談の答え、ご本人、望んでるんでしょうか?あなたのお節介ではないですか?」

って聞くことにしている。

身体の問題は本人が医師と相談して決着をつけるのが本筋で、

それが上手く行かない時には確かに家族に愚痴を言うかも知れないが、

それはあくまで問題解決中途のワンシーンに過ぎず、

翌日には解決に向かって走りだしている可能性がある。

あなたがそこにずっと留まっていることは、

時間の逆回しになってしまい本人のためになっていないのでは。

と、思うからです。

あとで聞くと、

「なんとかなっちゃってました」

となることがほとんどであり、

相談自体は全く無駄になる。

しかしまあ、こういう相談をする人はストレスをためやすい人である。

そのストレスをためやすい傾向のある人々は、

時間を「止めて」ものを見てしまいがちである。

今回も、あなたは他人の気持ちをわかってあげようとしたのは偉いんだけれど、

株価の一番底の値を見た、ようなものであって、

むしろ下がる局面であるとか、上がる局面であるとか、

今どこにいるんだろう?と考えるとそんなに悩まなくて済むんじゃないの?

などとまた、わけのわからない事を言って患者を煙に巻くのが常である。