文京うまれ

自由と知性

絶対治らない人々

胃腸には機能性の異常、というものがありますけれど、
例えばお薬を使ったらすごく良くなった、
でもお薬をやめたらまた元に戻った、
というような事がおきるときがある。

そういう場合に、

とても素直な人は
「ああ、自分は消化力が今は足りないんだな。医者がまた来なさいって言ったから、通おう」
って考えて、通っているうちに、僕の外来は毎回いろいろな話をするのでそのうちに「こうすれば自分でコントロールできるかも」のヒントが生まれたり、全然違う病気が早期発見出来たりするわけで、何ら問題がない。

ところが
「この医者は自分にわざと治らない治療をしてるんじゃないの」的な発想をほんとにする人がいるのがすごい。だいたい他の病院ではまるで治らなかった、という人をだな、不便を感じない、程度にはしてるんだからだいぶ進歩だと思うんだけどもなあ。そういう人は次に来るのが2年後だったりするので、次回来たときも知識レベルは低いまま。このまま気づきのない状態で人生終わりそうな予感がします。インテリぶった人に多い傾向。