文京うまれ

自由と知性

どういう風にだって読めるって話

抗がん剤やらに耐性がついて癌がコントロールできなくなることは良くある。

 

で、がん専門病院だと緩和病棟がないところがあったり、経済的な問題で緩和病棟に入るのは難しくて患者さんが帰ってくるときに、

 

「もうやりようがない」と言われた、みたいな事を言う、のは確かにそうなんだ。

 

でも、それは専門病院の先生が必ずしもそう言ってるわけではないんだ。

 

http://togetter.com/li/652070

 

を読んで違和感をもったんだけどね。

 

「うちで誠意をもって診させていただきます」って

 

それじゃあ患者さんの魂は救われないんだよ。

 

大抵は紹介状を持ってくる。で、その紹介状の経過を見るとだ、どれだけ困難だった状況を、知恵を絞ってなんとかしようと努力して来たかが手に取るようにわかるわけだよ。というか、そういう風に読むんだ!わかるか?

 

「あなたの経過、この紹介状で手に取るようにわかります。主治医の先生がどんなに熱意をもって治療をしていたか、あなたも頑張ってきたか、本当に良くわかりました。確かに完治は見込めない。見込めないんだけどやりようはある。その時に彼が引き受けるのと、私が引き受けるのと、どちらがあなたにとってより良いかって事を考えたときに、主治医の先生は引いたほうがあなたのためかな?ってそういうことをあなたにお話になったはずなんですね。やりようがない、というような言葉ではなかったと思うんです。でもあなたはあなたで主治医の先生との今までの関係が無くなってしまうのを自分で納得するためにそういう風な言葉で受け止めたんじゃないかな?私はそう思います。だってこの紹介状には主治医の先生の気持ちがこもっていますからね」

 

ぐらいは言いますよ。言っているうちに感極まって来て自分で涙うるうるですよ。実際主治医の先生、本当に良く診てらっしゃるわけですよ。その治療をぶった切るなんて患者さんのそれまでの人生を否定しているようなもんじゃないですかねえ。

 

もう全部肯定していきますよ。患者さんが悲しくなっていてもそれは自分の病状に対する悲しみじゃなくて、離別の悲しみが大きいのだからさあ。

 

前の先生も偉かった、あなたも偉い、今度は私といっしょに歩いて行こう、それで良いじゃないですか。前の先生disってどうすんですかっていう話。ほんとにひどけりゃ前医に電話して抗議しろ。