文京うまれ

自由と知性

医者には見えやすいモチベーションは要らない

Facebookとかで「アゲアゲ」の記事を書いている同業者には何種類かがいるみたいで、

 

1)ポジショントーク、あるいはマーケティング。

2)双極性障害気味

3)自己愛が強い

 

くらいでしょうか。

でも、医者って壊れたものを直す職人ですので、「やりますよー」「やりますよー」っていう見えやすいモチベーションは本来不要で、来ちゃったものを淡々と処置するで良いんだろうと思うんです。

 

患者さんの喜ぶ顔を見るのがうれしい、って言う先生を見るのは、こちらも嬉しいのですが、自分はむしろ「どうして自分は治らないんだろう」と悩みをぶつけられたほうが良いです。異常な人に粘着されて、しかも嘘を根拠に言われるのは嫌ですが、全員が言う分には、自分は患者に寄り添えたのかもしれんねーと思うわけです。治るのが当然だと思ってる人には神様への感謝が足りないと怒るんですけどね。自分も面倒な奴だなー。

 

自分もしかし同業者から見ればアゲアゲかもしれないですね。常に何かしら報告・発表していますから。自慢に思われるかもしれませんしマーケティングだと思われているかもしれません。まあそれならそれで良いです。

 

で、綺麗事を言う医者にはどうしても警戒してしまいます。1)ならまだ良いんです。医者をサービス業と割り切れば。でも2)とか3)はねえ。面倒ですよ。

 

2)の人はものすごく良い先生の場合が多いですね。でも鬱の時にパフォーマンスが下がるのが難点で、何かやらかしたりする。うまいことフォローが入ると良いので、大きな病院向きでしょう。3)はある程度腕もいいですが、不幸な転機をたどった時には患者は恫喝されますし、きちんと責任取ってくれないのが難点ですね。