competitive
医者になるような連中は、
少なくとも国立上位クラスだと、
成績では負けなしが普通で、
ある程度competitive(競争的な)状況に慣れている。
競争しているのが日常で、それに対してストレスは感じない。
さて、大学卒業後からは、
俺達はいくら優秀であっても、
競争は「運ゲー」だとわかっている。
つまり、努力が報われるわけでも、
才能が報われるわけでもない、
という事だ。
少なくとも学術的な成果に関しては。
ノーベル賞を目指している、
と公言する教授が俺は大好きだったけど、
ほんと可愛い人で、(顔は鬼瓦)
そういう純粋さって素敵だなと思う。
若い先生たちを見ていると、
なんとなく将来が見えてくる。
才能がない子の方が可能性が大きいように見えるから不思議だ。
欠点がある子のほうが、すぱっと捨てるものを捨てられるので、
運をつかめる可能性が高いように見える。
才能に恵まれた子は心配になる。
誰からもやっかまれる。
患者にはストーカーされる。
悪い連中が声をかける。
板挟みで苦しんでいるのを見ていられない。
「あなたは才能に恵まれているのだから、周りは捨てて自分の道を行け。悪くなれ」
と声を大にして言いたい。