文京うまれ

自由と知性

女性が受診しやすい世の中になると良いよね

外来に通ってる20代の女の子と話をしていて、

彼女はずっと診てるから乳腺だろうがなんだろうが「お願いします」って自分に見せるのが普通なんだけれど、

「やっぱり女医さんが増えたほうがいいんだとは思うけど、キャリアを積むっていうのがどうしても医者の世界じゃ難しくて、とくに自分がやってるような、手技を沢山使うような分野では、決して無理じゃないんだけど無理だと思って尻込みしちゃう先生が多いんだよねー」

って話になった。

実際乳腺だの女性器だとかいう部分だけをわざわざ医者に相談しにいく時間的なコストを考えた時、いつもかかってる医者に相談できれば一番理想だとしても、男性にはちょっと見せたくないって人がとても多いんだろうとは思うんだよね。俺は今更女性にはなれないし。(前立腺がんになったら去勢しようとは思ってる)

あとは自分はどこまでの知識があるのか、っていう事が患者さんにわかると本当は良いんじゃないか。若い患者さんは病気になることも、通う頻度も低いし、むしろ癌や自己免疫疾患などの基礎疾患があるときには安心してなんでも相談してほしいから遠慮なく自分はこれこれこういうトレーニングを受けて、ほとんどの病気がわかります、って言っちゃうんだけど、年寄り相手には話さない。多元的に診たって寿命変わらんし、俺が医療費をどれだけ抑制しようとしたって別の医者が無駄に使うし。