困ったら電話しなさい、と言ってる
患者には、「困ったら電話しなさい」と言ってる。
来るよりは電話が良いから、と。
実はそれには裏があり、
患者にコミュニケーション能力を要求している。
わけのわからない事を言ったら絶対に病院では医者にはつながらない。
だってセールスだと思われるからね。
自分の名前が言えて、簡単にどういう患者か言えて、
主治医の名前が言えて、こういう事情で困っている事が言えて、
先生から言われているので電話をしました、と説明して、
オペレーターを説得できなくちゃならない。
ところがこれが功を奏するのが、
患者が何で困っているのかが整理が出来る、という事なのだ。
すると俺と話した時には、
「先生、私の症状が少しおかしい。熱が下がらないし、夜中にシャツを変えなくちゃいけなくて」「ああ、それは肺炎を併発したかもね、すぐに来なさい」(免疫抑制剤を飲んでいるから熱が出にくくて普通の風邪と肺炎が区別がつきにくい人)
と、ものすごく短時間で正解に至る。その正診率はいつも驚異的だ。
メールはどうか。
全然イマイチやね~、実験してるけど。
でもコミュ障の子たちはメールしかだめみたい。かわいそう。
なので、自動的に返信して問診してあげるようなアプリがあれば良いなーとは思う。