文京うまれ

自由と知性

民間療法とパブリシティ

偽免疫療法を含めた民間療法は患者さんにつけこんでその心理に侵入してくる。

患者さんにとっての幸せはどんな表現型であっても構わないわけだけれど、それがマスコミなどから注目されるとなると話は別であり、力のない人からの搾取をはびこらせるだけである。

 

なんとか出来るのは医者なんだけれど、ところがそれがうまくいかない。

インセンティブはなくて、完全に医者の善意に依存するから。

現在のように医療リソースが足りない状況では通常の医療から横にそれた人がいても負担が減るだけだという現状があるから。

 

判断力のない人から搾取する、という業務形態は沢山ある。

現状は、マスコミがそうした業者に加担しているのが実情で、その理由は視聴率なり購読率などが上がるからだろうし、なぜ注目されるのかというとそうした連中と真面目に反論する我々の対決がよほど滑稽だからなのだろう、一般の人々にとっては。

 

人ひとりの人生がどうなるか、を真剣に考えて行動する我々って滑稽なんだろうと思う。EM菌だの民間療法なんだのをやってる連中から見ればね。学生時代は偏差値70超えてたくせにあんなもんだぜ、と笑われているのかもしれない。

 

自分の手の届く人々については、きちんとお付き合いします。それが自分の職能だから。