文京うまれ

自由と知性

マウンティング

マウンティング、という言葉を今年になって目にするようになった。猿の話ではないらしい。自分にとっての2015年バズワード大賞。あまり品を感じないけれど、マウンティングしようとしている人々にふさわしい言葉だ。猿並み。

 

「主導権争い」を言うようだが、患者の中にはこのマウンティングを会話で試みる人が一定数いる。

 

医者は患者の生活に介入していくのが職能だからやむを得ず突入する。それを医者のマウンティング行動だと勘違いする人々が一定数いて、対して反射的にマウンティングしかえそうと試みる。

 

職能を用いてマウンティングすることは簡単であるけれど、そこからクレーマーに豹変することもあるし、介入やーめた、という事もできる。

 

診察室というのはフェアなゲームをする場所ではないから、そこで行うのは主導権争いではなく共同作業である、という根本的なルールを理解できていない人の行く末は、勘違いにつぐ勘違いの連続となる。