文京うまれ

自由と知性

指導医としてどうだったのか・・・

ひとりの研修医に半年間教えて、
週1、1回5人ぐらいだから患者100人ちょっとぐらいか。
そのうちで、「あ、これ癌ね」と指摘した早期癌が3-4例あった。割合としては悪くない。

ところが癌だってわかるんだけど、ことごとく組織型を外した。

しかも、研修医が自分で見つけられるように誘導してあげられなかった。
全部自分が結局見つけてしまった。

これが指導医としてどうだったのかと反省している。

最近はハンズ・オン(研修医が自分で検査をしながら覚えていく)で教えている。この半年で自分が研修医に見せたのは3-4例にすぎないだろう。
見取り稽古なしで茶道を教えているようなものか。
自分で癌を発見する感動を教えたくてハンズ・オンにしているのだけれど、今回は巡り合わせが悪かったと思おう。
逆に自分を褒めてやりたい癌発見がいくつかあったので、自分の勉強になってしまった。