文京うまれ

自由と知性

不条理をなんとかするために

今日の話は私以下の年齢の患者さん(つまり44歳以下)を診るときの話です。

若い人が癌になること自体がとても不条理に思います。
ましてや主治医がいるのに癌が見逃されたりすることが、
とてもとても不条理でいやです。

なぜ癌が見逃されるのだろうと考えます。
若い方がなる癌はバラエティに富んでいるのだけれど、
ちょっと検査すれば一発でわかる場合が多い。

個人的な経験では難しかったのは大腸癌だけで、
エコーとレントゲンでほとんど見つかる。
血液検査はあてにしてはならない。
診断までに30分もあれば良い。
(大腸癌だけは患者さんの「検査受けてみようか」という勇気が必要)

要は疑うかどうか、あとは患者さんがアプローチしやすいかどうかです。
うちは予約制にしていないのはそのためだし、
私にくだらないことでもすべて相談するように言うのはそのためだし、
他の医院に行った結果はすべて報告してもらうし、
来てさえくれればその場で決着つけられるように努力します。
若い方の時間は我々の時間と等価ではない。