文京うまれ

自由と知性

病気自慢と個人情報保護法

癌を見つけるのが仕事だから、いちいち誰の癌を見つけたなんてことは覚えていない。

でも、患者さんには私の同業者も商工会の親父さんたちも多いから確率的には彼等の病気を見つけることがあるので。

どうもこの業界とか、商工会ってのは病気自慢をするんだろうなあ。

ついこの間入院させたのがもう全部筒抜けでこちらが驚く。

「先生、だれだれさんが助かったんだってねえ」

「あぁ、そうだっけ?良かったよね」

と、カマかけられてんじゃないのかとか疑いつつ曖昧な相槌をうつ。

個人情報保護法みたいなのあんまり気にしなければ、

「あんた、だれだれさんより飲むんだから気をつけろ」

とか言えるんだけども。

一般の人は癌を武器にすることはほとんどないんだけども、逆に上に立つ人ってのは癌を武器にする人が多いなあという印象。





銀行にはすごく情報が集まってる。彼等はなんでも知っている。