文京うまれ

自由と知性

Windows Azure で電子カルテを構築する方法

電子カルテダイナミクスが提示する、
テーブル構造はミニマム(に近い)かつ、十分な機能を電子カルテに提供する。
という点で、開発者の吉原先生を私は天才だと思った。

患者情報テーブル内に、患者の個人情報である
 氏名・フリガナ・生年月日・性別
患者保険テーブルに
 保険情報
患者病名テーブルには病名
患者のIDで主にテーブルはリンクされ、
それに来院時の受診番号で各受診は区別されている。
受診は
 基本診療・投薬・検査・処置・注射
に分けられ、それぞれにデータが受診番号で紐付けして格納される。
 受診テーブルにはお金の入出が記載される。

最終的には、受診3号への記載というテーブルで、
3号用紙的な記述が提供される。

これ以外には、血圧などのバイタル、採血の結果、などのテーブルが存在するが重要ではない。

3号用紙的な記載さえ通覧出来れば良いのだから。

さて、これらをクラウドに移植するのは思いの外簡単で、
セキュリティが気になるならば患者の個人情報を切り離し、
ハンドルネームで管理すればよろしい。

Windows Azure 上では、SQL Serverが提供され、これはODBCを介してそのままMicrosoft ACCESSなどのフロントエンドと接続が可能である。
あとは、モバイルで電子カルテを使うにはそれほど苦労はないのだ。

ではなぜそれをやらないかというと、医者がそれを理解できないからである。

本当にそれだけ。誰も理解できないものを作ってもしょうがないので、作られないのである。