文京うまれ

自由と知性

数やんなきゃだめ

Tハートセンター(ばればれですな)のスタッフの一人が講演をしていて、
「やっぱり、数を診ないとだめです」という事を言っていた。
自分も県内で一番多い数の内視鏡をしている一人だけれど、
雇われ人という事と、スタッフに恵まれていないという環境にあって必ずしも
高いモチベーションが保てず、2年前から件数をどんどん減らしてきた。
うまいとか言われるのは全くモチベーションにはならんのよ。
お金か、症例か、スタッフか。

本当はだめだよな、と思いつつもこれはしょうがない。
なぜならば院長の方針がすべてだからで。

知り合いは別の県でトップの数の内視鏡をこなしているが、
3ヶ月待ちになってしまい、とうとう入り口を閉めた。
医療過疎地域に内視鏡がうまいというわかりやすさがあると命をすり減らしてしまいまずい。
そこでバイトの医者を雇って突き進むかどうかなんだけれど、
向いている人と向いていない人がいるから、それはしょうがないことかもしれない。

数を診ないと興味深い症例は増えない。1万人に1人、という病気は数を診なくちゃ遭遇できない。
それはわかってるんだけれど、、、
なのでこっそりとやっております。
そしてこんな場末でこんなに最先端の医療を、というのはまあネタにはなるわなあ。

しかし数は正義なのは概ね本当であって、みなさんには圧倒的に症例数の多い病院にかかることを勧めたい。