文京うまれ

自由と知性

大丈夫です

ある内視鏡の名手の講演で、

「いや、胃に穴を開けちゃった時も、後ろでF先生が『大丈夫ですよ』って言ってくれるんですよ。その声にどんなに救われたか」

という発言があったそうなんだ。



僕らの仕事というのは合併症はつきものです。

でね、僕は後ろに立っていることが多くて、そういう合併症が起きた時にさりげなくサポートしつつ、

「大丈夫」って言う立場だったのでね、その話にはうんと納得できたのだ。

残念なことに、僕が大丈夫、って声をかけていたのは天下の名手であるA先生ではないから、

「先生の『大丈夫』で救われました」なんて言われたことはないんだけどさ。



今も同業者に対して「大丈夫」という言葉はとても重要な場面でだけ使うようにしている。

同業者が安心するためには、大丈夫を安売りしないようにしないといけない。