文京うまれ

自由と知性

一期一会

一期一会という言葉を肝に銘じてずっとやってますから、手抜きを絶対にしないということにかけては自信を持ってます。

その代わりと言ってはなんだけど、1回で全部終わった気になるという弱点もあります。
初診は親切だけど、あとはもうどーでもいいかー、的な。

弱点というか、自分では患者にすべて説明しているつもりなので、(しかも文章も書いて渡すタイプなので、完璧に書いてある:つまり読みさえすればわかる)2回目以後とか全然興味を失っているわけです。

治らない、という訴えはウェルカムで、根気強くきちんと診断できるまで頑張ります。

しかし、患者さんが「良くなりました。で、次はいつ来たら良いですか?」と聞くのが嫌なのです。

「良くなったら来なければよい」って答えるんですけれどね。だいたい、それもメモに書いてますからね。
年寄りはそういうのです。やっとましな医者見つけた、って思うんでしょう。
いやいやいやいや、こちらは老人診るのは嫌だから。

診療拒否するとは言ってないんです、でもこちらから来いっていうと患者さんが「言われたから来ました」って偉そうに言うんです。それが嫌なのですよね。能動的に来なさい、と思っている。

ということで、老人の初診というのはとても嫌なものです。
ほとんどの場合が「主治医になってくれ」「いやかんべんしてくれ」のやりとりになるからです。