狗賓(ぐひん)童子の島
全部を読んでいる作家、というのは多くはないんだけど、
寡作で知られる人ならば、、、
と思って読み始めた飯嶋和一さん。
おそらく現代の作家では一番寡作で、しかもすべてに「はずれなし」と言われる人はなかなかお目にかかれないと思う。
すぐに文庫化してくれるのも嬉しく、やっと追いついて、
この本は単行本で買うことが出来ました。
医者として興味深い描写の数々が、
作品ごとに濃密になってきているのがわかる。
大変な深い洞察力で書かれている、
おそらくどうしてその病気を選んだのか素人さんにはわからぬだろうが必然性がある、
そういう凄みを感じます。
知性とはいったいなんだ。