文京うまれ

自由と知性

メンタルの戦い

部活で競技スキーをしていたんですけど、
ある程度上手くなってくると、
自分の癖を消す、というトレーニングを繰り返すんです。
これは凡人における話ですが、そうしないと速くならない。

凡人が凡人たるスキルを身につけようとするときには徹底的に癖を消す、というのが正しいだろう、という事には同意せざるを得ません。
ところがとんでもない素質を持った人が登場すると、癖だらけなのに世界を制するという事をするのです。これが才能だ、ということを見せつけられるのです。

勉学の世界も同じで、いったい誰がアルキメデスよりも頭が良いと言えるでしょうか。
医者の場合にはほとんどが凡人ですから、
癖を消す、というのが正しい姿だと思います。

医者の場合には手先の技術もありますが、これも癖を消すことが重要です。
癖が消えている医者は多くはないけれど、そこまでできれば一流と言えましょう。
神の手、なんてものはありません。ちょっと上手い、ぐらいで十分神の手と呼ばれます。

さてそのあとは、今度はメンタルの戦いになってきます。
むろんその前に身体の調子も整えないといけないんだけど。
嫌な事だけれど、プロスポーツの世界と似てるなあと思います。
患者の中には挑発してくる人もいますし、とても可哀想で同情心が沸く相手もいますが、
常に同じでいないといけません。

医者、特に外科医にはサイコパスが多いといわれるんだけど、彼らのほうが良いパフォーマンスを示すのはわかります。ぶれないんですからね。なんか悔しい。