文京うまれ

自由と知性

がんサバイバーの人とはうまがあう

がんサバイバーの人とは割とうまがあう。なぜか前立腺がんの人とはあわないんだけど、どうしてなのか。

年を取ってくるといろいろな事が起きるけれど、あきらめるでもなく、心配しすぎるでもない、そういうバランス感覚に優れてる人が多い。なぜか前立腺がんの人達とだけは、歩調があわない。どうしてなのか。

自分の考え方として、すべて確率で考えるので、予防だとか、早期発見という言葉もそれが一人歩きをしないようにしている。例えばピロリ菌がいない人の内視鏡はがんの早期発見という意味では完全に無駄なのでやらない、というような事。

がんサバイバーの人達は自分の裁量に任せてくれてあんまりうるさくない人が多い。良きにはからえ、的な。それが助かる。なんたって、こっちの考えは素人さんには複雑すぎる計算をしていて、わかるように説明したら日が暮れるからだ。

もちろんがんの治療から最初の数年、神経質方向にブレる人は多い。5年10年と歪んだ認知の修正を繰り返す人もいる。でもそれを乗り越えると安定した老後が待っていて、いろんな病気に一喜一憂しないというような、そういう空気。それが自分にとっても心地いいんだと思う。