文京うまれ

自由と知性

弘法筆を選ばずと言いたいが

ピアニストの親戚がいるのだけれど、

「自分のピアノを持ち歩けないというのは辛いものですよ」と言っていた。



確かに内視鏡(の機種)が変わると、なんかね、いきなり慣れるのが難しいというか。

単に時間がかかるんですけども、フラストレーションたまるし、患者さんにも申し訳ないです。



なんというか、機械に求めるものは性能ではないですよね。

吸引ボタンを押した時、その吸引力がリニアに上がっていくのかそうではないのか、弁の密閉度がどうか、そういう細かい事にこだわって作ってるのかそうでないのか。

今使っている機械の、摩耗の度合いが非常に好きなんです、要するに。

メンテナンスに出す時も、「ここは調整するな」と注文をつけるぐらいです。

「あたり」の機械を引いたみたいで、新機種は出ているのですが、使わせてもらうと、どうもだめです。こういう事言うのってロートルだと思ってたんですけど、自分もとうとう、みたいな感じです。

JF-20っていう古い内視鏡をずーっと使ってる有名な名人が九州にいて、気持ちはわかるんだけど、さすがに20年前の機械はだめだろうと思ってるんですが、このままじゃ自分も同じ穴のムジナになる。。。