文京うまれ

自由と知性

表情の豊かさについて

クレームがつきやすい同僚は、笑ったり心配したり反省したりという表情が顔に出ないので、「申し訳ないと思ってるのか」系のトラブルが起きやすい。反省しない人、というのは確かにいて、実力があれば良いんだけど、なければ無視される人生が待っているのでなかなか辛いものがある。

今の若い医師はオスキーのテストをクリアしているためか、我々より上世代の医師よりは人当たりはずっと良いように思える。むろん全然だめな人はいて将来心配だ。

逆にコメディカルは若い人で無表情な人が増えているように思うのだけれど、これは座学が多くなりすぎて試験が難しくなってきたせいなのだろうか、あるいは自分の偏見なのか。

自分なんか笑わない、泣かない、シニカルな子としてずっと生きてきたと思うのに、病院の中ではまるで道化のように振舞っているのが自分でもわからない。いつから急に変わったんだろう。自分としては「表情は演技でなんとかなるものだ」と思っているので、むしろ無表情な人を「正直ものだなあ」と思ったりするわけだが。