文京うまれ

自由と知性

救急車

地方では救急車が患者を開業医の外来に搬送することがあると聞くんだけど、うち(申し訳ないけど病院がないほどの地方ではない)にもたまに救急車が電話をかけてきて、
「患者が行きたいっていうんですけど」と隊員さんが申し訳なさそうに言う、
「出血してるんでしょう?あいにく処置出来ませんとお伝え下さい」と言うと、
「そうですよね」と元気に電話を切ってくれる。

どこの誰かもわからない患者の消化管出血を診るのはそれなりの高次医療機関ですよ、みたいな事がわかっていない患者は、どっか抜けてる。

うちの場合、僕と父の噂が混ざってるんですよ、と他の医者に言ったら受けた。

つまり、「性格の良い何でも聞いてくれる内科の先生」(私)
「めっちゃ怖くて近寄りたくないけど昔はスーパー外科医」(父)
という2つの噂が混ざって、
「性格の良い何でも聞いてくれるスーパー外科医」となってるんじゃないか。

そんなやついねーよ。

「めっちゃ怖くて近寄りたくない内科の先生」っていう評判もあるんだろうけど。