文京うまれ

自由と知性

二次除菌、三次除菌

ピロリ菌の除菌が失敗すると、

フラジールというお薬で二次除菌を行います。

さて、一次除菌が失敗しても、

「あなた、胃がきれいですね」

「ええ、症状がすっかり消えました」

という事は良くある。

そして、

「二次除菌しないで経過みましょうか?」

「はい」

みたいな事もある。

二次除菌まで終了したところで、

「先生楽になりました」

「まだピロリ菌いるんですけれど、不思議ですね」

「そうですね」

みたいな事もある。

「私は、悪いピロリ菌は除菌されちゃって、耐性はあるけどあまり悪さをしないピロリ菌が残っている状態なんじゃないかな~なんて思います。重複感染」

「そんなにピロリ菌は種類あるんですか?」

「いっぱいあるんですけど、残念ながら調べるのは困難で、想像です」

結局意地でも除菌という患者さんが少なくて、そのまま経過観察にしています。

もちろんこういう不完全な除菌でも、潰瘍・発癌阻止がある程度出来るなら幸いな事です。

「あ~、でもあなた最近不摂生してないからなあ」

「昔と比べれば、そうですねえ」

「ピロリ菌云々関係なく、胃の調子が良いのかもしれない」

フォローが甘いと言われればその通りではあるけれど、患者さんをノイローゼにはしないというのが

優先事項でありまして。