文京うまれ

自由と知性

ノロウイルスへの処方

腸炎症状があるときに、
メキシコだとメトロニダゾールを出されて終わりだし、
インドだと亜鉛を出される。

日本の場合は原虫、寄生虫をあまり考えなくて良く、
ひどい痛み(下腹部以外の)がなければウイルス性と考えて良く、
発症して一過性の発熱があればほぼ確定。

脱水の予防
食事の上げ方(流動から普通の食事に戻すスピード)
ピットフォールについて:
 僕が誤診したとするならば血便、血尿、高熱の持続があるはずなので再来院
 一か月後にギランバレー症候群やIBS症状が起きることがある
全治5日間

を指導する。

あとは患者によっていろいろ変えつつ
必須の投薬:整腸剤
 ビオスリー、ラックビー、ミヤBMビオフェルミンなどからチョイス
必須の投薬:粘膜保護薬
 アルサルミン、マーズレンS、セルベックスムコスタ、プロマックあたりからチョイス
吐き気止め
 五苓散、プリンペランナウゼリンあたりからチョイス
胃酸分泌抑制
 PPIかH2RAか出さないか
痛み止め
 セルシンカロナールあたり ブスコパンは効かない
下痢止め
 フェロベリンチアトン、ロートエキスあたり ロペミンは使わない
 だいたい下痢止めが必要になるケースは多くない
 下痢が1日10行とか言ってる人は他に何かを隠している
消化剤
 時による

出しちゃいけない薬、悪化させる薬
 抗生物質もやめたほうがいい

その人の消化管がもともと動くタイプなのかへなちょこなのか、
胃酸が多いタイプか
へたれか我慢強いか、
脱水の程度
そんな事を考えながら、薬を考えます。