文京うまれ

自由と知性

風邪って色々あるんですよね

風邪って4日めで医者に行くかどうか決めるのが良いですね。

 

子供の発熱で4日もほうっておくと死んじゃうのは腎盂炎、心筋炎、髄膜炎、虫垂炎なんかだと思いますけれど、初日からぐったりする場合や、どこかがピンポイントで痛い、症状が時間単位でどんどん増悪していくわけで、なんとか素人でも見分けつきます。でも地雷に慣れてない医者に連れてっちゃうとそれこそアウトです。それが親力ってやつですね。今までかかった先生方で風邪の時に真剣に診てくれた人はいましたか?そういう先生は地雷を踏み慣れてます。PLとか簡単に出す先生はあんまり地雷は踏んだことがないと思います。

 

まずやっちゃいけないのは市販薬を3日以上飲むことです。そういう意味でPLを4日分出す医者なんてのは滅びればいいと思ってます。パブ口ソを3日飲んでしまったがために肺炎になるなんてのはしょっちゅう見ます。喀痰が排出できなくなって二次感染が生じたりするのです。そもそも総合感冒薬なんてものが売ってるのが悪い。抗ヒスタミン剤が入ってるものはほとんどよろしくありません。風邪薬の抗ヒスタミン剤飲むくらいだったら花粉症用のアレグラFXとかのほうがはるかにましだと思う。

 

お薬としてはハチミツ、のどあめ、好きな漢方薬麻黄湯、葛根湯など、エフェドリンが入ってるから老人とか注意ね)、アセトアミノフェンぐらいでよろしい。ハチミツは小さじ二杯をお茶とかジュースに混ぜて飲めばよろしい。お腹に来ているときは乳酸菌が入った飲み物を飲んでおけばよろしい。

 

明らかに細菌が感染してるだろうとき、のどを見てみると膿がある、39度と37度の熱を行ったり来たりする、それは風邪じゃない可能性が高いので、お医者さんに電話する。

 

明らかに何かに刺されて(ダニとか)熱が出ているときも、風邪じゃないからお医者さんに電話する。他には温泉で感染するレジオネラとかですね。どうも原因がありそうだっていう高熱は風邪じゃない可能性があるから電話で相談すると良いです。

 

経過中、呼吸は一番大事なので、喘息発作:呼気のときヒューヒューみたいな音、ヘルパンギーナ:吸気のときヒューヒューみたいな音、そんな時はお医者さんに電話して受診していいかどうか聞くと良い。

 

循環も大切。全く水も通らなくて、舌がからっからで、血圧も下がってふらふらの時には脱水です。そんな時は経口補水液を飲んで頑張るんだけど、ぜんぜん飲めないとか、吐いてしまう場合にはやはり電話して相談すると良い。

 

痙攣しちゃう子は要注意なので、普段から医者と仲良くすると良いけれど、はじめての場合びびるのはしょうがない。これは救急です。

 

しかし4日で峠を越してしまえば、なんとかなる場合がほとんどです。

 

逆に4日めでなお一向に改善傾向がない場合にはそれまでの症状をまとめて医療機関に受診したほうが良い。特定の場所に痛みがないか、発熱はどのような具合か、咳が出る時間は、発疹がないか、出血傾向はないか、便や尿は大丈夫か、そういう情報は大切です。そういう場合にも人にはうつさないようにマスクは着用し、みだりにあちこちに触らないことです。

 

マイコプラズマなどの市中肺炎であったり、副鼻腔炎であったり、甲状腺炎であったり、いろいろです。

 

大人の風邪でこじらせてくる人は殆どが背景に持病がありますね。アルコール依存、ニコチン依存、きちんとした知識がない、貧困、糖尿病、COPD、などなど。社会的な問題も感じちゃうのが風邪の診療です。